なぜ8割の社長が「うちの税理士は物足りない」と思うのか? Part12
”いい税理士”は経営者を救う
前項のような経営者が、私のところに相談に来られるのは、手の施しようのない状態になってから、というケースが多いのが実状です。
そのたびに私は、「なぜもっと早く来てくれなかったのだろう」と思います。
なかには、決算書をみていると、もう数カ月でも早く来てくれればここまで深刻な事態にはならなかった社長さんも多くいます。
このように”経営者を1人で悩ませる顧問税理士” がいるとすれば、私はこれは問題だと思います。
もし、この経営者が資金繰りに行き詰まり、誰にも相談できず追い詰められたら、いったいどうするのでしょうか。
もちろん税理士には法律上、何の責任もありませんが、その経営者を救うことができるのは、周囲にいる限られた人物であり、その1人が税理士なのです。
ですから、税理士の役割は、さまざまな意味で大きいと、私は思います。
そして税理士は、専門家として、さまざまな視点から会社が危険な状態かを見抜きます。下記のチェックリストをご覧ください。
※このチェックリストによって、あなたの会社の「健康状態」の目安がわかります。
合計点が40点以下だったら、すぐに顧問税理士さんに相談をしてください。
また、リストの各項目の意味がわからない場合も、顧問税理士か月次決算に来る会計事務所の職員さんに聞いてみてください。
もし、あなたが納得のいく回答が得られなければ、税理士事務所を替えたほうがいいかもしれません。
どんなに売上が上がろうと、会社が有名であろうと、社長の人気が高かろうと会社にお金がなくなればジ・エンドです。
いくつか当てはまるようであれば、ぜひ月次監査や決算カウンセリングを受けてください。
そうなれば、「うちの税理士、もの足りない」という税理士に対する印象が、「うちの税理士、頼もしい」というようにプラスに変化するのではないでしょうか。
※このコラムは「社長のための”いい税理士”の探し方」をエッセンシャル版としてお届けするものです。