なぜ8割の社長が「うちの税理士は物足りない」と思うのか? Part3
価格だけで判断するのは大きな間違い
経営者の80%は自社の顧問税理士に、もの足りなさを覚えているといわれています。
しかし、必ずしもすべての非が税理士にあるとは思っていません。
たとえば、マッチングの現場で「サービスが不満」と答えた経営者の方に直接お会いして「では、具体的にどこが不満なのでしょうか」とお聞きしても、「・・・・・・」と答えに詰まってしまう方が多くいらっしゃるのです。
これでは、その方に適切な税理士を紹介させていただくことはできません。
仮に、この経営者を坂田さんだとしましょう 。
坂田さんは、「自分はつきに6万円を、 顧問税理士Aさんに顧問料として支払っている。だが、友人の会社は月3万円で契約しているという。うちの顧問税理士は高いのではないか」と思い、不安になっていました。
実はこのような社長さんは少なくありません。
しかし、月6万円払っている坂田さんの税理士Aさんは、毎月会社に来てくれていて、月末に記帳を済ませた後は、3日後ぐらいにはすぐに月次決算の報告をくれています。そのおかげで坂田さんは翌月5日の経営会議では、前月の新しい数字を見ながら会議を進められます。一方で、安い税理士を雇っている友人の会社の月次顧問料は3万円ですが、来るのは年に1回ほど。職員が記帳をして帰っても、数字が上がってくるのは1〜2カ月後です。
坂田さんに友達の税理士のサービス内容を確認していただくようにお伝えしたところわかったことでした。
はたして、坂田さんの顧問税理士Aさんは「費用が高い」と不満を漏らされるような税理士でしょうか?
答えは言わずともお分かりだと思います。
坂田さんの顧問税理士は、かなりしっかりとした仕事をしています。
税理士としてしっかりとした仕事をするには“ある程度最低限の報酬”は必要です。それを支払っているからこそ、A税理士は、毎月足繁く通い、坂田さんの会社の経営に貢献しているのです。
もし価格だけに不満を感じて、このA税理士と契約を破棄してしまったら、どうなってしまったでしょうか。
坂田さんの会社にとって、マイナスの要因となることは明らかです。
価格だけで、税理士を判断するのは危険この上ないことなのです。
※このコラムは「社長のための”いい税理士”の探し方」をエッセンシャル版としてお届けするものです。