“いい税理士”社長の勘違い Part6
「税理士先生が来る・職員が来る」は関係ある?
税理士の業務である、監査・訪問。
その訪問で、事務所の職員さんが来ることに、皆さんは不安を感じたりしていますか?
実は、税理士本人が必ず来るところが、いい税理士事務所とは限りません。
職員さんでも、現場をたくさん見てこられている場合が多いので、経験豊富な方であれば大丈夫です。
税理士本人が登場しなければならないのは、①申告書にハンコを押すときと、②税務調査の立会いのときです。
この2点に責任をもってくれるならば、訪問に来るのは職員さんでいいでしょう。
一つ小話をしましょう。
今でも、まれに、資格を持っていない“偽物税理士”が逮捕されたニュースが報じられます。
2016年も、3月に一件ありました。
(参照元:産経ニュース)
このようなニュースで注目すべき点は、顧問先企業の反応です。
偽物税理士を捕まえた警察が、顧問先企業の社長に犯人の様子を聞くのですが、
「怪しいそぶりはなく、何の問題もなかった。むしろよく面倒を見てくれていた」
という会社が多いのだそうです。
これはつまり、通常業務は、資格がなくても経験さえ積んでいれば、充分対応できるということです。
もちろん、税法上、税理士の先生にしか対応できない“税務”に関しては先生にお願いする必要がありますのでご注意を。
先に挙げた2点(①申告書にハンコを押すときと、②税務調査の立会いのときですね)をきちんと果たしてくれる税理士先生の事務所であれば、
訪問者が税理士先生本人なのか、職員さんなのかは、さして大きな問題ではないのです。
出典:社長のための”いい税理士”の探し方